写真編集(RAW現像)パソコンを組む – 自作PCを組む –

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さて、デジタル一眼レフカメラで写真撮影を趣味としている方にとって、データ管理にはパソコンが欠かせませんがRAWでの撮影においてはパソコンのスペックも重要な要素となります。特に高画素機をお使いの方にとっては処理能力が低いと画像表示までの処理時間の長さにイライラがたまってくるのではないしょうか。
かくいうBe-styleの管理人も、2020年に新しく購入したカメラはそれまで使用していたカメラの約2倍の画素数になり、Adobe Lightroom Classicを使ったRAW現像かつデュアルディスプレイ環境下において画像が正しく表示されるまでに時間がかかるようになり ストレスを感じるようになってきました。

こちらの記事でご紹介した自作PCパーツがすべて揃い、組み立てる準備が整いましたので、”自作PCを組む”編として記事をまとめてみましたので、RAW現像用PCが気になる方や、自作PCにチャレンジしてみたい方のご参考になれば幸いです。

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マザーボードにパーツを取り付ける

マザーボードを購入した際に付属している取扱説明書にイラストとともに手順が紹介されていますので、ここではざっくりとした流れをご紹介します。

CPUの取り付け

これまでに友人などのパソコンを含め、5~6台の自作PCを組んできましたが、いちばん緊張するのがこのファーストステップとなるCPUの取り付けです。Intel製CPUとAMD製CPUでやや構造が異なる部分がありますが、どちらも気を遣う作業です。
まずは、マザーボードのCPUソケットの固定レバーを外し持ち上げます。

このとき、CPUソケット部の端子には絶対に触れないでください。ちょっとでも触れてしまったり、物が当たってしまうと小さな端子が曲がり、CPUを装着した際に正しく認識しなかったり、細かな端子を元に戻すことがかなり困難になりますのでここは必ず守ってください。
次にCPUソケットにCPUを取り付けます。CPUには方向性がありますので、CPUの角にあるマーキングを確認し正しい位置に合わせ、そっと優しくソケットにのせます。このとき、強く押し付けると端子損傷のおそれがありますので優しくそっとでいきます。

ソケットにCPUを装着したら、そっと固定レバーを倒して固定します。レバー固定後の様子はこちら。この状態にするまでにいつも手汗握りながら作業をしています(;^_^A

次にCPUファンを取り付けますが、CPUグリスを塗布するまえにあらかじめCPUファンを組み立てておきます。

CPUファンの組み立て

CPU購入時に同梱されているリテールファンであれば組み立て作業は不要になりますが、今回はオーバークロックを予定しており、冷却性能も求められますので、今回チョイスしたクーラー: SCYTHE(サイズ)  虎徹 MarkⅡ [SCKTT-2000]を例に簡単にご紹介。
まずは同梱されているパーツを確認します。同梱パーツはこちら。冷却フィンに取り付けるファンと取り付け金具、そしてマザーボードに取り付ける金具をチェックします。

空冷ファンの冷却フィンへの取り付けにやや苦労するかもしれませんが、取説やウェブなどで紹介されているHow toでチェックして取り付けます。次にマザーボードへCPUファン取り付け用の台座を組み立てます。組み立て後の画像はこちら。

シリコングリスをCPUに塗布

ここでようやくシリコングリス塗布になります。テレホンカード(ちょっと古い表現ですね(;’∀’))やポイントカードなど薄くて剛性のあるへらの代わりになるものを準備し、均一になるように塗り広げます。

CPUファンを固定

取説に従い、CPUファンの台座に先ほど組み立てたCPUファンを取り付けます。このとき、二つのねじは一気に締め付けるのではなく、交互に少しづつ均等に締めていきましょう。
CPUファンが固定できたら、マザーボードの”CPU FAN”端子にファンのコネクターを接続しましょう。

メモリースロットにメモリーをセット

セットするメモリー枚数を確認し、マザーボードのメモリースロット部の固定レバーを倒してからメモリー本体の切り欠き位置とマザーボードのメモリースロットコネクター部の凸部を合わせて均等な力でメモリーを取り付けます。今回は8GBメモリーを4枚取り付けますので、4つのスロットすべてにメモリーを取り付けます。取り付け後の様子はこちら。かなり様になってきました。




PCケースに各種パーツを取り付ける

マザーボードへのパーツ取り付けが完了したら、次にPCケースへの取り付けとケーブル類、拡張ボード類の取り付けに入ります。

PCケースにマザーボードを固定

マザーボードへのパーツ取り付けが完了したら、PCケースに先ほど組み立てたマザーボードを取り付けます。
マザーボードに同梱されているPC背面コネクターのシールドパネルをあらかじめ装着し、PCケース内にマザーボード締め付けねじの台座を取り付けておきます。
以上の準備ができたら、マザーボードをPCケース内のねじ台座とあわせ、それぞれねじで固定します。このときもそれぞれのねじを少しずつ順番に締め付けるようにします。P8Z77-Vではねじ取り付けは全部で9か所ありました。

PCケースへの電源取り付け、ATX電源ケーブルの接続

PCケースへマザーボードが装着できたら、次に電源を取り付けます。PCケースによって電源取り付け部は異なりますので、PCケースの取説に従い取り付けます。ちなみに、今回使用したFractal Design  Define R5はPCケース下部のレイアウトでした。電源を取り付けたら、マザーボード本体にATXコネクタを接続します。

SATAデバイスの接続

電源ケーブルの接続ができたら、次にSATAデバイスを接続します。デバイスの数にあわせてあらかじめSerial ATAケーブルを用意し、マザーボードに接続し、記憶装置(SSD,HDD)やドライブ類(Blue-Rayドライブなど)とケーブルで接続します。あわせて、先ほど取り付けた電源からそれぞれのデバイスに電源ケーブルを接続します。
このとき、PCケース内にはたくさんのケーブルが行き交うため、タイラップなどでまとめておくことをおすすめします。

PCケースのフロントI/Oコネクターを接続

PCケースの電源ボタンやリセットボタン、USBコネクターを使えるようにするためにPCケースから出ているそれぞれのコネクターをマザーボードの取説に従い、マザーボードの端子部と接続します。
このときPower SW/IDE LEDコネクターなどは外れやすいことと、端子を曲げてしまう恐れがありますので慎重に取り付けます。

拡張ボードの取り付け

ここまで来ましたら、いよいよ組み立ても終盤です。購入したグラフィックボードやサウンドボードなどを各種スロットに取り付けます。今回管理人の自作PCの拡張スロットに装着するボード類はこちら。

  グラフィックボード : NVIDIA Quadro M4000
  M.2 SSDストレージ : Ainex AIF-06A + M.2 SSD (PLEXTOR M8Pe PX-512M8PeG-08)
  サウンドボード        :ONKYO SE-200PCI Limited (PCIスロット)

これらのボード類装着時は静電気に注意が必要です。特に冬の乾燥した時期は静電気が起こりやすいため、体に蓄積された静電気を放電するために金属類に触れたり、帯電防止の手袋などをして作業すると安心です。

これらの作業がひととおり終われば組み立ては完了。いよいよモニターに接続し、PC電源を入れ、正常に起動するかチェックを行います。

電源投入し、起動チェック

ここまで順調に組み立て作業がすすみましたら、いよいよ起動チェックです。ここも、正常に起動するかどうかドキドキするタイミングです。かなり前の話ですが、AMD製CPUを初めて購入して組み立てた際、CPUは認識しましたがメモリーが正しく認識されず、メモリーの相性問題で悩まされたことはありました。ここ数年はIntel製CPUを愛用していますが、今のところ自作PCを組み立てたときはエラーなく起動できていましたので、最近は相性問題は少なくなっているのかもしれません。ですが、やっぱりこの瞬間はドキドキします。

モニターケーブル、キーボード・マウスを接続し電源投入

電源投入の前に、モニターと接続するモニターケーブル、キーボード・マウス類をあらかじめ接続しておきます。
これらの準備ができたらいよいよ電源を投入します。

電源投入しましたら、BIOS画面でCPUやメモリー、SATAなどの機器を正しく認識できているかと確認しますので、画面に表示されるBIOS設定画面移動のためのキーをキーボードで何回か押します。管理人の経験上 だいたいは”DEL”キーや、”F1”、”F2”キーで遷移します。今回導入したASUS P8Z77-V PROのBIOS画面はこちらです。

このBIOS画面でCPUやメモリーが正しく認識できているかと確認します。今回導入したCPUとメモリー容量は
CPUタイプ:Core i7-3770K CPU 3.50GHz

  メモリー  :32768MB DDR3
と認識されていることがわかります。あとはAdvanceモードに移動し、改めて上記内容とSATAデバイスが認識できていることを確認します。(以下の画像の詳細タブで確認できます) こちらはCPUのクロック数をAdvanceモードで確認したスクリーンショットです。

メモリー周波数について、こちらのスクリーンショットでは1866MHzとなっていますが、PCを組んだ直後の表示は1333MHzとなっており、定格周波数がその数値なのだと思います。こちらのメモリーはオーバークロック対応モデルのため、次のおまけトピックで取り上げている画像に表示のある”Ai Overclock Tuner”にて”X.M.P”モードに変更し、1866MHzとして認識しました。

おまけ:オーバークロック設定

今回自作したPCでは、オーバークロックを行う前提でパーツを揃えていましたので現在のオーバークロック設定状況をご紹介します。ウェブサイドでCPUオーバークロックについて検索すると、大概4400MHzから4500MHzあたりで設定されている方をちらほら見かけますので、管理人もそのあたり狙いで設定しました。RAWデータからJPEGデータ変換時などCPU負荷率が高いところで変換時間の短縮効果が狙えますが、4500MHzでほかのアプリを使用していると時々ブルースクリーン状態になってしまうことがあるため、4400MHzあたりが安定的に使えそうな感はありますが、現在は4500MHz設定で運用しています。こちらはBIOSメニューのオーバークロック設定画面のスクリーンショットです。

これから自作PCでオーバークロックを検討している方の参考になれば幸いです。

おわりに….

いかがでしたでしょうか。自作パソコン組み立ての流れとポイントになるところがわかれば意外と誰でもチャレンジできそうな感じがしてきたのではないかと思います。既製パソコンのほうがお値打ちに購入できるモデルもたくさんあるかと思いますが、重視したいところを自由にカスタマイズできるところが自作の強みですので、RAW現像PCの導入を検討している方が見えましたらお好みのパーツを揃えた満足できるパソコンにしてみるのもありかと思います。

ちなみに、今回組み立てたRAW現像パソコンの重視ポイントは高画素現像にも対応できる余裕のグラフィック性能と、名機 ONKYO SE-200PCI Limitedを備えた高い音源再生を備えたところですね。

これから写真データでRAW現像を始めようとお考えの方や、高画素データ処理速度が気になる方はお見えでしたら、こちらの記事が参考になれば幸いです。

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